今年はコロナの憂いも少なく、地元の秋祭りも盛大に行われている中での百観音お砂ふみ法要でございました。
百観音とは西国・坂東・秩父の観音霊場を合わせた百ケ寺の日本最古の観音霊場の事でございます。古よりその功徳深甚なりと多くの信仰を集める霊場でございます。お砂ふみ法要とは、霊場を巡りたくても巡れない人々にも、そのご縁や功徳が巡る様にと行われるものでございます。観音様はどこにいようとも私達の悩み苦しみを掬い取ってくださる仏様でございます。そしてその功徳を頂くという事は、私たち自身も観音様の様に慈悲の心で物事を観るという事が大切です。同じ出来事でも、ある人は善悪、損得に心が捉われます。しかしながら慈悲の心で観るならば、人の悩み、苦しみ、悲しみ、そして喜びに自然と目が行くものでございます。その時本当の観音様の功徳が顕われて参ります。