本年もお彼岸らしい心地よい気候の中、懇ろに春彼岸供養会を厳修致しました。皆様もこのお彼岸の期間、様々なお蔭を感じ精進頂いた事と思います。こうしたご供養が、やらなきゃいけないから行うのではなく、大切な人の誕生日を祝うが如く、長寿を祝うが如く『変わらず大切だから』行うご供養であって欲しいものでございます。このお彼岸の時期ならず、日頃からご縁のお蔭と共に精進して参りましょう。
旧暦の2月15日に涅槃に入られたお釈迦様の遺徳を偲び、月並法要に合わせ涅槃会を厳修致しました。 当寺院の涅槃図は『釈迦金棺出現図』という大変珍しい涅槃図で、お釈迦様が涅槃に入られた後、一度だけ復活して法を説いたという一説の場面が描かれています。お釈迦様の慈しみが広く人々に染み渡り、生きる支えとなります様祈念するばかりでございます。
2月15日~3月13日迄 国宝(京都国立博物館収蔵)模描 釈迦金棺出現図(大涅槃図)をお祀りしております。どうぞご自由にご参拝くださいませ。
新年あけましておめでとうございます。謹んで初春のお慶びを申し上げます。...
12月8日はお釈迦様がお悟りを開かれた日でございます。
今年はコロナの憂いも少なく、地元の秋祭りも盛大に行われている中での百観音お砂ふみ法要でございました。...
当寺では今年の秋彼岸法要を週遅れにて勤めさせて頂きました。残暑というには暑すぎるお彼岸ではありましたが、私達の喧騒とは裏腹に月はその彼岸の輝きを照らしておりました。この穏やかな時期に「改めて自分自身の行いを顧みましょう」というのが、お彼岸の期間の本来の意義でございます。ですが私たちが穏やかなお彼岸を勤めさせて頂く一方で、能登方々にとっては元旦の地震に続き豪雨災害の悲風に見舞われ、掛ける言葉も見つかりません。自身が穏やかに暮らしているその瞬間も、常にどこかで誰かが悩み苦しみに合われています。何時誰がその立場になってもおかしくないのがこの無常の世の中でございます。彼岸を勤める事の出来る人々が、心を寄せて生きる事が、必ず苦しみの中にいらっしゃる方々の生きる力となって参ります。常に他者の心に寄り添う事が、彼岸の大切な修行の一つでございます。